情報確認日:2026年10月15日
Windows 11の「このPCを初期状態に戻す」で個人用ファイルを保持しても、インストールしたアプリや設定は削除されます。書類や写真を残す選択肢ですが、バックアップの代わりにはなりません。始める前に重要ファイルの別コピー、BitLocker回復キー、アプリの再導入方法を用意してください。
「保持する」の対象を確認する
Microsoftは、ファイルを保持するリセットを、個人データを残したままWindowsを再インストールする方法として案内しています。ドキュメントや写真などを保持する一方、アプリと設定は削除されます。Microsoft:PCを初期状態に戻す
| 選択肢 | 個人ファイル | アプリ・設定 |
|---|---|---|
| ファイルを保持する | 保持する選択肢 | 削除される |
| すべて削除する | 削除される | 削除される |
「元どおりの環境を全部残して不具合だけ直す」という意味ではありません。メーカーのアプリを復元する設定が出る場合もありますが、自分で入れたアプリまで同じ状態で戻ると考えないでください。
PCを売る・譲る目的なら、個人ファイルを保持する設定は目的に合いません。手放す場合の消去と、手元で使い続けるための修復は分けて判断します。
最初にバックアップと回復キーを用意する
重要なファイルを外付けドライブなどへコピーし、コピー先から開けることを確かめます。クラウドへ保存している場合も、別の端末などから最近の内容を確認し、名前があるだけで保存完了と判断しないようにします。
デバイスが暗号化されている場合は、BitLocker回復キーを先に確認します。起動できなくなったPCの中だけにキーを置くと、必要なときに読めません。会社や学校のPCでは、管理担当が保管している場合があります。
リセットは、失われた回復キーを再発行する方法でも、暗号化されたデータを必ず取り出せる方法でもありません。残したいファイルが内部にしかなく、キーも分からない場合は、先に管理担当やメーカーへ相談します。
アプリ・認証・周辺機器の再設定を準備する
使うアプリ名を一覧にし、正規のインストール元、利用中のアカウント、ライセンスの確認方法を控えます。仕事のソフトや有料アプリでは、再認証や管理者による配布が必要な場合があります。
プリンター、VPN、メールなども、再設定に必要な情報を用意します。認証アプリや予備の本人確認手段が別端末で使えるかも確認してください。パスワードや回復コードを他人に公開する必要はありません。
特定アプリだけの不具合や、更新直後の問題なら、もっと対象の狭い回復方法が使える場合があります。Microsoftの回復案内を見て、何を残す必要があるかと照らして選びます。Microsoft:バックアップ・復元・回復の選択肢
設定画面で選択内容を確かめる
準備が済み、リセットを選ぶ場合は「設定」→「システム」→「回復」を開き、回復オプションの「PCのリセット」へ進みます。「ファイルを保持する」を選び、その後の確認画面を読んでください。
Windowsの入手方法には「クラウドのダウンロード」と「ローカル再インストール」があります。前者はクラウドから取得し、後者はPC内のファイルを使います。通信環境やローカルファイルの状態が違うため、同じ時間で終わるとは限りません。
ここでの入手方法と、ファイルを保持するかどうかは別の選択です。「クラウド」を選べば個人ファイルのバックアップまで作られる、という意味ではありません。最終画面で残るものと削除されるものを確認し、意図と違うなら実行前に戻ります。
実行中は黒い画面だけで強制再起動しない
Microsoftは、処理中に画面が15分以上黒くなる場合や、自動再起動が起きる場合があると注意しています。この最中に手動再起動すると、リセットが失敗する可能性があります。
電源を安定して使える状態にし、途中の画面と表示内容を確認します。終わる時刻を一律に決めて、時間が過ぎたら電源を切る操作にはしません。異常が疑われる場合は、経過時間と画面の状態をメーカーの案内に照らして相談してください。
完了後は、保持した書類を開き、Windowsの更新、アプリの再導入、サインイン、プリンターやネットワークの設定を順に確かめます。必要な作業ができると確認するまで、事前に作ったバックアップは残しておきます。
参照資料
資料確認日:2026年10月15日。
あわせて読みたい記事
執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT
