旧iPhoneを手放すのは、新端末の認証アプリで必要なサービスにログインできてからです。登録がそろっているか、追加設定が済んでいるかを点検し、新端末のコードや通知でログインを試してください。アプリのアイコンが戻っただけでは、引き継ぎの完了を判断できません。
この記事は、iPhoneからiPhoneへ機種変更する人向けに、Google Authenticator(Google 認証システム)、Microsoft Authenticator、Appleの「パスワード」に保存した確認コードの扱いを整理したものです。銀行などの専用認証アプリは、各社の機種変更手順に従ってください。
情報確認日:2026年9月9日。各社の公式資料に基づく案内です。実機での移行・復元検証は行っていません。アプリやiOSの更新によって画面名が異なる場合があります。
数字・通知・SMSのどれを使っているか調べる
普段のログインで使うのは、アプリが作る数字、SMSで届く数字、予備のコードのどれでしょうか。方法によって移行の手順が変わるので、下の表で自分の確認先を探してください。
| 普段していること | 今回の確認先 |
|---|---|
| Google Authenticatorを開いて数字を入力する | 下のGoogleの手順 |
| Microsoft Authenticatorの数字を入力する、通知を承認する | 下のMicrosoftの手順。数字と通知は別に確認 |
| Appleの「パスワード」から確認コードを使う | iCloudの同期設定と保存先 |
| SMSで届く数字を入力する | 電話番号・回線の移行。認証アプリの移行とは別 |
| 銀行などの専用アプリで承認する | そのサービスの機種変更・再登録案内 |
SMSが新端末に届かない場合は、eSIMの移行と通信会社別の確認先も参照してください。認証アプリの設定は、回線の移行と別に進めます。
旧端末が使えるうちに、ログイン先の一覧を作る
ログインするサービスごとに、下の項目を書き出してください。同じ認証アプリに仕事用と個人用を登録している場合も、別々の行に分けます。これは、編集部が勧める移行漏れを減らす方法です。
| 書き留める項目 | 記入例・確認の仕方 |
|---|---|
| サービスとアカウント | メール/個人用、仕事のポータル/会社用など |
| 普段の認証方法 | 数字を入力、通知を承認、SMSなど |
| 旧端末がなくても使える確認方法 | 事前登録した別の方法があるか。職場なら管理者への連絡先 |
| 新端末での結果 | 未着手、追加設定中、ログイン確認済み |
この一覧は、移行が済んだアカウントと残っているアカウントを管理するための表です。実際のコード、パスワード、移行用QRコードは書き込まないでください。5件の登録があれば、1件のログインに成功した後も、残り4件をそれぞれ点検します。
予備のログイン方法は、旧iPhoneの外にも用意する
Googleアカウントでは、対応する設定でバックアップコードを発行できます。通常の2段階認証が使えないときの予備で、1つのコードは1回限りです。新しい一式を発行すると以前の一式は無効になるため、保存済みの古い控えと混ぜないでください。高度な保護機能プログラムでは、このコードをダウンロードできません。Google:バックアップコード
バックアップコードは、旧端末を手放した後も安全に取り出せる場所へ保存してください。Google用のコードが使えるのは、Googleアカウントのログインです。同じ認証アプリに登録した他社サービスは、それぞれの回復方法を調べておきます。
Google Authenticator:同期するか、旧端末のQRコードで移す
Googleアカウントにコードを保存している場合は、新iPhoneのAuthenticatorで同じアカウントにログインすると同期されます。アカウントを使わず端末内で管理している場合は、旧端末からの手動移行が必要です。
手動移行では、旧端末の最新版アプリでメニューの「アカウントを移行」から「アカウントのエクスポート」を開き、対象を選びます。新端末ではインポート側から旧端末のQRコードを読み取ります。複数のQRコードが出た場合は、最後まで進めてください。保存方法の選択を含む画面の案内は、Google公式のiPhone向け手順で確認できます。
同期中のコードを旧端末で削除すると、新端末を含む同期先からも削除されます。 移行後の片付けとしてコードを1件ずつ消すのは避けてください。また、同期済みの状態から「アカウントなし」に切り替えると、コードはGoogleアカウントから削除され、その端末内に保存されます。他の端末では利用できなくなるため、旧端末の片付け目的で切り替えないでください。
コードが足りないときは、保存先のGoogleアカウントを開いてください。数字が通らないときは、対象のサービスとアカウント、有効期限、端末の日時を点検します。これらの確認項目は、上記の公式手順にも掲載されています。
移行用QRコードには、認証の登録情報が含まれます。自分の新旧端末の間だけで使い、他人への送信や画面共有中の表示は避けてください。
Microsoft Authenticator:iCloudから戻し、追加サインインを済ませる
Microsoftの公式ページでは、iOS側を選んでください。バックアップを復元できるのは、同じ種類のOSの端末です。iPhoneのバックアップは、iPhoneへ戻します。
旧iPhoneのiCloud設定とアプリを確認する
現行の公式案内では、旧iPhoneでiCloud Drive、iCloudキーチェーン、iCloudバックアップを有効にし、「iCloudに保存済み」のアプリ一覧でAuthenticatorをオンにする手順が示されています。Authenticatorを最新版にし、機種変更前に少なくとも一度は開いてください。iCloud側の画面名はiOSによって異なります。Microsoft:Authenticatorのバックアップ
Authenticatorの保存設定を整えたら、新端末で復元できるかを点検します。会社・学校が設定方法を指定している場合は、その案内を先に読んでください。
新iPhoneで、復元後の追加サインインを済ませる
新端末はバックアップ元と同じApple AccountのiCloudを使い、iCloud Drive・キーチェーン・バックアップの設定を確認して、Authenticatorをインストールします。復元された各アカウントについて、サインインなどの追加確認が表示されたら完了させます。iCloudにアクセスできない場合と、個別サービスにサインインできない場合は分けて対処します。Microsoft:アカウント情報の復元
| Microsoft Authenticatorに登録したもの | 復元後の扱い |
|---|---|
| 個人用Microsoftアカウントで、一定時間ごとに変わるコードだけを利用 | 復元後にコードを利用可能 |
| 個人用Microsoftアカウントで、パスワードなしのサインインも利用 | 名前の保存だけで終わらず、再サインインが必要 |
| 職場・学校のアカウント | 名前だけが復元され、再サインインが必要 |
| 他社サービスの一定時間ごとに変わるコード | 復元後にコードを利用可能 |
表は、上記のMicrosoft公式の区分を要約したものです。仕事用アカウントは、名前の復元後に再サインインが必要です。追加確認に使える手段がない場合は、登録を消す前に所属先の管理者へ相談してください。
パスキーは、コードとは別に移行を点検してください。旧端末だけに保存したものは、新端末での設定が必要です。同期する保存先にあるものは、引き続き利用できる場合があります。Microsoft:機種変更時のパスキーの扱い(英語)
通知を受けて承認する認証には、通信が必要です。新端末で数字を使うログインと、通知を承認するログインを別々に試してください。Microsoft:通知と確認コードのFAQ
Appleの「パスワード」:同じアカウントでiCloud同期を使う
iOS 18以降の「パスワード」アプリでは、パスワードやパスキーに加えて確認コードも扱えます。同じApple Accountを使い、iCloudのパスワード・キーチェーンの同期が有効なら、対応するデバイス間で利用できます。Apple:パスワードアプリ、iPhoneでパスワードを使用する
確認するときは、「設定」から自分の名前、「iCloud」へ進み、パスワードの同期項目を開きます。表示は「パスワード」または「パスワードとキーチェーン」など、iOSで異なります。新端末で同期を承認する操作が求められた場合は、画面に従ってください。Apple:iCloudキーチェーンの設定
この同期で移せるのは、Appleの「パスワード」に保存したものです。新端末でサービス名を探してください。GoogleやMicrosoftの認証アプリに保存していたコードは、前の節の方法で移します。
旧iPhoneを使えない場合は、ログイン先ごとに回復する
旧端末が手元にない場合は、事前の同期・バックアップから復元できるかを点検してください。戻らないサービスは、そのサービスに登録済みの別の本人確認方法で回復を進めます。旧端末を使う移行準備は、後から行えません。
Googleアカウントなら、ログイン済みの別端末、事前に追加した電話番号、保存済みのバックアップコード、セキュリティキー、別端末のパスキーなどが候補です。どれも使えなければアカウント復元の案内を確認します。会社・学校のアカウントは管理者への問い合わせも必要です。Google:2段階認証でログインできない場合
Microsoftの職場・学校アカウントも、事前登録済みで組織が認める別の確認方法、またはヘルプデスクの手順へ進みます。メールアドレスを登録していても、ログイン時の多要素認証に使えるとは限りません。Microsoft:職場・学校の認証トラブル
問い合わせる際は、サービス名、旧端末が使えるか、別の確認方法があるか、新端末の表示を伝えてください。認証用の数字やQRコードそのものは、説明資料に添付しないようにします。
紛失・盗難では、新端末への復元に加えて、なくした端末や認証方法の保護も必要です。上記のGoogle公式案内や所属先の紛失手順に従ってください。
旧端末を手放す前に、各サービスへログインを試す
移行前に書き出したサービスごとに、下の表を使って点検してください。移行漏れを減らすために編集部で整理した確認表です。
| 確認 | 完了と判断する目安 |
|---|---|
| 登録がそろっている | 仕事用・個人用を取り違えず、必要なアカウントが見つかる |
| 追加設定を終えた | 再サインインなどの未完了表示が残っていない |
| 新しいコードを使えた | 自分が開いた正規のログイン画面で、新端末のコードによる認証が成功した |
| 通知による認証を使えた | 利用している場合、自分が開始したログインの通知が新端末に届き、承認できた |
| 予備の方法も取り出せる | 旧端末を手放しても、登録済みの別の確認方法へ進める |
旧端末などは使える状態で残し、新端末でログインを試してください。現在使えるすべての端末から、一斉にログアウトする必要はありません。すでにログイン済みの画面を開いた場合は、コードを使う認証を別に点検します。
Microsoftの通知が旧端末へ届き続ける場合は、新端末で認証できることを確かめてから、旧端末の認証登録を整理してください。個人用アカウントはセキュリティ設定、会社・学校のアカウントは所属先の指定する方法で進めます。アプリを削除するだけでは、登録の整理は完了しません。Microsoft:古いデバイスへの通知について
ほかのデータも含めた点検は機種変更の総合チェックリストへ。旧端末の消去は、売却前の確認と初期化の順番に沿って進めてください。
執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT。AIは構成・論点整理・出典確認を補助し、最終編集・公開判断はカネさんが行います。

