iPhoneのインターネット共有が使えないときは、iPhone自身がモバイル通信でインターネットを使えるかを先に確認します。次に、接続先へ名前が出ないのか、パスワードで失敗するのか、接続後に通信できないのかを分けます。
インターネット共有は、iPhoneのモバイルデータ通信をほかの端末へ渡す機能です。ホテルなどのWi-FiをiPhoneで受け取り、そのWi-Fiを別の端末へ再配信する機能とは違います。
設定は一つずつ変更し、その都度つながるかを確認してください。以下では、共有するiPhoneと、接続するパソコン・タブレットの操作をそれぞれ示します。
項目がない・接続できない・通信できないときの確認先
| 症状 | まず確認する側 | 確認する項目 |
|---|---|---|
| インターネット共有の項目がない | 共有元のiPhone・通信会社 | モバイル通信とプラン対応 |
| 項目がグレーでオンにできない | 共有元のiPhone | モバイルデータ通信がオンか |
| 接続先のWi-Fi一覧に名前が出ない | 両方 | 接続許可、距離、共有画面、Wi-Fi |
| パスワードが違うと表示される | 両方 | 共有画面の現在のパスワード |
| 接続済みなのにページが開かない | まず共有元、その後接続側 | モバイル通信、利用条件、設定 |
| USBでは充電するが通信できない | 接続側のパソコン | 対応アプリ、ケーブル、信頼確認 |
問い合わせるときは、設定の項目がないのか、接続で失敗するのか、接続後に通信できないのかを伝えてください。画面の表示と、いつから起きているかを控えると説明しやすくなります。
1.iPhone自身がモバイル通信を使えるか確認する
共有元のiPhoneで、Wi-Fiへの接続を外した状態の通信を確認します。携帯回線でWebページが開けるか、圏外やSOSなどの表示がないかを見てください。
Wi-Fi経由でページが開けても、共有に使う携帯回線が動作している確認にはなりません。iPhone自身が携帯回線で通信できない場合は、先にモバイル通信ができない・圏外になるときの確認順へ進みます。
AppleのiOS 27ユーザガイドは、インターネット共有で渡せるのはモバイルインターネット接続だと説明しています。iPhoneが接続しているWi-Fiを、そのまま共有することはできません。
携帯回線の通信量や速度制限、共有に使える容量、追加料金は、契約プランで確認してください。契約上の制限は、通信会社への相談が必要です。
2.項目がない・オンにできないなら、回線の条件を確認する
Appleの接続案内では、インターネット共有が利用できない場合に「設定」→「モバイル通信」でモバイルデータ通信を確認するよう案内しています。
また、通信事業者とプランが共有に対応している必要があります。項目が見つからない場合は、「設定」の「インターネット共有」だけでなく、「モバイル通信」内の案内も確認します。
確認する内容は、次の順番です。
- モバイルデータ通信がオンになっているか。
- iPhone自身で携帯回線の通信ができるか。
- 契約プランにテザリング・インターネット共有が含まれるか。
- 追加申込みや設定が必要か。
- SIM・eSIMの変更後なら、通信会社の初期設定が完了しているか。
SIMを変更した後は、キャリア設定の公式案内も確認できます。「設定」→「一般」→「情報」を開き、提供されている更新があれば画面の指示に従います。
通信会社へ接続するためのAPN設定や、複数の設定をまとめた構成プロファイルは、使用中の回線に合うものが必要です。内容が分からない場合は、別の会社の設定へ置き換えず、その通信会社へ確認してください。
3.Wi-Fi一覧に出ないときは、共有画面を開いたまま試す
通常のWi-Fi接続では、共有元のiPhoneと接続側を近くに置きます。Appleの不具合時の案内に沿って、まず次を確認してください。
共有元のiPhoneで行うこと
- 「設定」→「インターネット共有」を開く。
- 「ほかの人の接続を許可」をオンにする。
- 表示されたネットワーク名とWi-Fiパスワードを確認する。
- この画面を表示したまま、接続側から選ぶ。
共有されるネットワーク名はiPhoneの名前です。近くに似た名前の端末がある場合、他人のiPhoneを選んでいないかを確認します。
接続する側で行うこと
- Wi-Fiをいったんオフにして、オンに戻す。
- 共有元のiPhoneの名前を探す。
- その名前を選び、共有画面のパスワードを入力する。
- 接続後にWebページを開き、通信できるか確かめる。
自宅のWi-FiパスワードやApple Accountのパスワードではありません。インターネット共有の設定画面に表示された、現在のパスワードを使います。
接続できなければ、共有元と接続側の両方を再起動し、利用可能なOS更新も確認します。再起動は、iPhoneの通常の再起動手順を参照してください。
4.iPhone 12以降でWi-Fi接続できないなら「互換性を優先」を試す
Appleは、iPhone 12以降でWi-Fi接続ができない場合に、「インターネット共有」の「互換性を優先」を試す方法を案内しています。
この設定は、接続できるかを試すためのものです。Appleは、接続先のインターネット性能とWi-Fiのセキュリティが低下する場合があると注意しています。変更後は、接続と通信の結果を確認してください。
| 変更前後に見ること | 記録する内容 |
|---|---|
| 変更前 | 相手の一覧に出るか、接続で失敗するか |
| 変更後 | 同じ端末・同じ場所で接続できたか |
| 通信 | ページを開けるか、必要な作業ができるか |
| 終了時 | 接続を解除し、共有を止めたか |
一度にパスワード、端末名、ほかの設定も変えると、何が改善に関係したか分かりにくくなります。変更した項目を控えながら試してください。
5.接続済みでもページが開かないなら、iPhone側の携帯回線を再確認する
接続側にWi-Fi接続済みと出ても、インターネットへ到達できるとは限りません。まず共有元のiPhoneで、モバイル通信が使えているかを再確認します。
共有元が通信できる場合は、接続側の端末で別のWebページも開いてみます。特定のサービスだけの問題と、すべて通信できない状態を分けるための確認です。
仕事用端末で、通信を保護するVPNなどを使っている場合は、組織の設定も確認します。Appleのユーザガイドは、VPNの構成によって一部の連係機能が使えない場合があると説明しています。必要な設定の変更は、担当者へ相談してください。
同じApple Accountの機器やファミリー共有では、Instant Hotspotという接続機能も使えます。通常のWi-Fiパスワードで接続する方法とは条件が異なります。他人のパソコンには、共有画面のWi-Fiパスワードで接続してもらい、自分のApple Accountでサインインさせないでください。
また、接続できても、Wi-Fiが必要な一部の機能は共有中に使えない場合があります。AppleはiCloudバックアップや写真のアップロードを例として挙げています。通常のページが開くことと、その機能が利用できることは別に確認してください。
6.USB共有は、Windowsの対応アプリ・Macの端末認識を確認する
Wi-Fiでうまくつながらないときに、USB接続を使う方法もあります。ケーブルをつないで充電できることだけでは、データ接続の確認になりません。
Windowsについて、Appleは最新のAppleデバイスアプリまたはiTunes for Windowsを準備するよう案内しています。ケーブルで接続し、必要なアクセサリ許可や、iPhone側の「このコンピュータを信頼しますか」の確認へ進みます。
「信頼」を許可する前に、自分が管理するなど信頼できるパソコンかを確かめてください。充電だけが目的なら、インターネット共有を使わずに充電できます。
MacでUSB共有ができない場合は、公式の不具合時の案内で、デバイスの認識やネットワーク設定内の「iPhone USB」を確認する方法を読みます。Macの手順を、そのままWindowsへ当てはめないでください。
USBでつないだままの間は、共有が継続する場合があります。作業後はケーブルを外すか「ほかの人の接続を許可」をオフにし、パソコンが意図せず通信を続けていないか確認します。
7.リセットの前に、Wi-Fiパスワードと仕事用設定の復旧方法を用意する
Appleは、不具合時の対処としてネットワーク設定のリセットも案内しています。この操作では、保存されたWi-Fiネットワークとパスワード、モバイル通信設定、VPNやAPN設定がリセットされます。
リセットする人は、Wi-Fiへ再接続するための情報と、仕事用設定の復旧方法を先に用意してください。プランが共有に対応していない場合は、設定のリセットではなく通信会社への確認が必要です。
行う場合の操作は「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」です。「すべてのコンテンツと設定を消去」と選び間違えないよう、画面の項目を確認します。
よくある質問
ホテルのWi-FiをiPhoneからパソコンへ共有できますか?
iPhoneのインターネット共有はモバイル接続を共有します。受け取ったホテルのWi-Fiを再配信する方法ではありません。ホテルの案内でパソコンを直接接続する方法を確認してください。
パスワードを変えたら、前からつないでいた端末も使えますか?
接続側には、新しいパスワードで接続し直してもらいます。以前に入力したパスワードと、いまの共有画面のパスワードを区別してください。
同時に何台つなげますか?
通信事業者とiPhoneのモデルによって異なります。ほかの人の台数を自分の上限とせず、使用中のプランと端末の条件を確認します。
つながるようになれば、通信料は無料ですか?
モバイル通信を使います。共有の追加料金や通信量は、契約プランで確認します。動画視聴やパソコンの更新も、接続した回線で行われることを意識してください。
Wi-Fiのパスワード共有とは同じですか?
別の機能です。インターネット共有は携帯回線を渡す方法です。家や施設のWi-Fiへ相手を接続させることとは区別します。
解決しない場合に残す情報
共有元の機種・iOS・通信会社・プラン、接続側の機種とOS、Wi-FiかUSBか、項目の有無、エラー、iPhone自身の通信結果、試した変更をまとめます。
プラン対応や回線の問題は通信会社へ、端末の設定やUSB認識はApple等の窓口へ、接続側だけの問題はその端末の管理者・メーカーへ伝えると、問い合わせ先を選びやすくなります。
確認日:2026年10月3日。Appleの公式接続・不具合案内とiOS 27ユーザガイドを確認しました。各通信会社の全プランや端末での実機接続・通信速度の測定は行っていません。画面名と契約条件は、使用中の環境で確認してください。
執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT。AIは構成・論点整理・出典確認を補助しています。

